名古屋大学

名古屋大学医学部附属病院

報告者氏名:畠山和人

H28年度
国公私立大学病院副看護部長研修

災害拠点病院としての危機管理体制の強化ー災害対策における人材育成ー

[概要]
巨大地震がいつ起きてもおかしくない地域にある本院においては,災害マニュアルの整備や災害訓練を毎年実施するなど対策は講じているが,それを現場で指揮するリーダーの役割こそが重要と考え、現場を指揮するコマンドの育成を重点に取り組んだ。
実践計画は夜間・休日の震災を想定し,夜勤リーダー開始3年未満の看護師がコマンド用セルフチェックに合格することを重点にした。コマンド訓練は各現場で実践しセルフチェック合格率は61%(77名/126名)であった。コマンド用セルフチェックの不合格項目は「二次ラウンドの指示」や「医療処置の指示」が出せない事であった。不合格項目は災害対策委員会で提案検討後にアクションカードを整備した。整備したアクションカードは実践を通して見直すことができた。また災害訓練のシナリオは現実に即した内容に変更して訓練を行った。訓練後のアンケート結果からは一定の評価を得た。同時に本部報告用紙の見直しや看護部への連絡体制の整備など事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)マニュアルの別添資料として整備した。
災害対策における人材育成には災害対策の意識づけと同時にアクションカードやマニュアルの整備などが必要である。今後は,①新規リーダーに対して部署でのコマンド訓練を通して災害に対応できるよう教育すること,②当直看護師長の役割の明確化など看護部マニュアルの充実の2点が課題である。

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