神戸大学

神戸大学医学部附属病院

報告者氏名:中屋ひとみ

H28年度
国公私立大学病院副看護部長研修

薬剤投与に係る医療の質向上のための体制づくり

[概要]
当院の年間医療安全報告は、看護師から全体の約86%で、そのうち約46%が薬剤に係るものである。患者に安心安全な薬剤投与を実施するためには、医師・看護師・薬剤師の連携は不可欠であるが、当院ではこの3職種で薬剤に特化して検討する体制がなかった。
そこで、①薬剤療法(薬剤処方―投与―効果判定のPDCAサイクル)に係る専門領域・専門性とは何かを、医師、看護師、薬剤師で話あう場を設定、②薬剤が正しく処方され、患者へ正しく投与されるまでの一連の過程をスリム化、③それぞれの専門職が協働して、薬剤投与に係る事柄の質を向上、の3点を目標とした3職種のチームを立ち上げた。
院内委員会である「業務標準化委員会」で承認を得て『薬剤投与に係るチーム医療ワーキング』を発足し、医師、薬剤師、看護師各2名、計6名のメンバーで検討を続けた。その結果、①PC・メカニカルなチェック方法を導入、②作業中断を防ぐ、③処方数を減らす、④処方日数を1日~3日程度に減らす、⑤ヒューマンエラーを減らす環境を作る、という5つの提案が出た。今後は、それぞれの専門職が専門性を発揮し、役割拡大を協力し合い、具体的方法をモデル病棟で試行し、患者へ安心安全な薬剤投与が実施できる結果を出すことが必要である。そして3職種が協力し合う体制を継続できることが課題である。

PDFファイルを開く