熊本大学

熊本大学医学部附属病院

報告者氏名:浅尾由美

H28年度
国公私立大学病院副看護部長研修

多忙な業務の現状に即した安全な薬剤与薬方法の確立に向けた取り組み

[概要]
近年病院においては入院平均在院日数の短縮、病床稼働率の向上、患者の重症化、複雑化で、現場は、多忙な業務を強いられている。そのような中、医療安全対策の整備は、特定機能病院の承認要件にもなっており、さらなる体制の強化が求められている。看護師が最終施行者となる機会が多い薬剤について当院の平成27年度のレベル1以上のインシデント報告数は、インシデント全体の34%を占め、例年同数である。発生要因(複数回答)は確認不足が最も多く、注射薬97%、内服54%である。院内では統一した薬剤の投与の手順に沿い、教育に取り組んでいるが、遵守できていない現状がある。その要因は現在の手順が多忙な業務の現実に即していない、ダブルチェックや一連の確認行動が形骸化している可能性があると考えられた。そこで現在の院内で統一されている薬剤投与の手順の確認や投与方法の課題を明確化し、業務の中で確実な確認行動が遂行でき、看護師が安全な薬剤投与が遂行できるように取り組んだ。実践の結果は、薬剤投与の現状の課題を明確化し、確認行動の手順を一部改訂することとなった。また今後は手順書の周知、評価を実施し、さらなる改訂や病棟薬剤師との連携、協働が課題である。

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